こんにちは、けいタンです。今日はおすすめの本紹介をします。
いろいろな本に触れて読むことは学びにもなりますし、どの本も面白いですよ!
今回は伊坂幸太郎さんの『フーガはユーガ』という本の簡単な紹介をします。
ちなみに、前回はカズオ・イシグロさんの『忘れられた巨人』という本を紹介しました。
まだ見ていない方は下にリンクを張っていますので、ついでにご覧ください。
筆者の感想ですが『忘れられた巨人』も『フーガはユーガ』もどちらも最高に面白かったです。
前回の関連記事:おすすめの本紹介~『忘れられた巨人』カズオ・イシグロ~010(本①) – (keitan-zatsugaku.com)
この物語の簡単なあらすじ
この物語の主人公は双子の「優我と風我」
ある仙台市内のファミリーレストランで向かい合っていた2人の若い男がいた。
1人は「常盤優我(ときわゆうが)」と言う青年で、もう1人はテレビディレクターの高杉である。
この常盤優我が物語の主人公である双子の兄だ。弟は、「常盤風我(ときわふうが)」である。
ファミレスで優我が高杉に話したこと
常盤優我と高杉はファミレスで話し合うが、2人はこれが初対面なのである。
ということは交友関係など全くないということである。
この物語ではほとんどの部分で優我が高杉に一方的に話すのだが、その肝心な話の内容というのは双子の弟である風我のことや彼ら双子の兄弟が持つ不思議な能力のことである。
双子の誕生日にだけ起こる特殊能力
その不思議な能力に気づいたのは、暴力を振るう父親と何もしてくれなかった上に家を捨てた母親のもとで暮らした彼らが小学生時代の時だった。
上の一言で分かると思うが家庭環境は最悪だった。
気になるその特殊能力とは、毎年誕生日の1日だけ10時10分から2時間ごとに身体が入れ替わる奇妙なテレポーテーション能力だった。
このことだけを見ると「すごく便利じゃん!」と思う方が大半だと思われるが実際、双子は苦労したという。
だって、自由に操れる能力ではなかったからね。
誕生日に2時間おきに起こるテレポーテーション能力。
はじめは、変な能力だと双子も思っていたが、検証を重ねて能力の特性を把握した彼らは双子はいじめられっ子の「ワタボコリ(あだ名)」を助けたりもした。
しかしながら、道ですれ違った家出をした少女を救えなかった出来事がこの物語の全体、すなわち主人公の心の中に深い悔恨となって刻まれた。
全国送料無料!IT書、ビジネス書、資格書が豊富なSEshop
この物語の面白いところ
もちろん先ほど、説明した「双子のテレポーテーション能力」も面白いのがだ、
主人公(ここでは優我)が第三者である「高杉」に自分の過去を語っている構図も大きな特徴であり、面白いところの一つである。
また実際に本作を皆さんにも読んでいただきたいが、優我はこちら(高杉と読者)を用心させるセリフとして「自分の話にはいくつかの嘘が混じっている」と念押しするところが何度かある。
また、高杉も読者も双子に関するいくつかの疑問が出てきてもしょうがない。
たとえば、「なぜ彼は初対面の男である高杉に自分たち双子の過去の秘密を語っているのか?」や「現在、風我と言う者はどんな生活を送っているのか?」、そして最大の謎が「自分の話に嘘があると何度も繰り返す狙いは何なのか?」ということであろう。
この疑問については実際に、皆さん自身で本作品を読んで驚いて欲しい。
面白いだけではない!子供たちの運命とは?
そして最後に、この物語では多くの子供たちがひどい目にあう。
実際に、双子たちも父親による降りかかる暴力に抗いきれず、だけどそれでも知恵を絞って与えらえれたテレポーテーション能力をうまく利用して邪悪な存在に立ち向かっていく。
双子の生きる原動力となっているのは「怒り」である。
彼らは正義のヒーローとして世の中を助ける善人として行動しているのではなく、ただ暴力を受けたあるいは暴力を目の当たりにした生身の人間として怒っているのである。
そして、結末はどうなったのか?
子供たちは救われたのか?
その後の双子の運命は?
優我と高杉の関係性とは?
結末はあなたが実際に読むまでお楽しみです。
まとめ~面白いけど感動する傑作!是非、読んでほしい1冊!!
以上で簡単でしたが、伊坂幸太郎さんの『フーガはユーガ』の本紹介とします。
本紹介の醍醐味は話の全部、すなわちネタバレをするのではなく、この記事をここまでご覧になった方がこの本を含め読書に興味を持ってくれることにあります。
なので、ここまで見えくださった多くの方はこの話の続き、そして結末が気になると思います。
一応、そんな方のためにAmazonのリンクを貼っておきますので、続きが気になる方はどうぞリンクをクリックして、自分でその結末をご覧ください。
また、無料での試し読みもできます。
そしておそらく、筆者同様、話の展開に驚いて時間を忘れて読書に没頭することでしょう。
今回はこれで終わりますが、多くの方に読書に魅力を少しでも伝えられるよう、定期的に筆者おすすめの本をこれからも紹介していくので、その時も是非、見てくださいね!
では最後までお付き合いくださりありがとうございました。
またいつかお会いしましょう。けいタン
※過去の投稿一覧(ブログ)
・前回の関連記事:おすすめの本紹介~『忘れられた巨人』カズオ・イシグロ~010(本①) – (keitan-zatsugaku.com)