こんにちは、けいタンです。
日本史のことについて話していきます。
今回取り上げるテーマは?
今回取り上げるテーマは、またしても奈良時代の文化や宗教について
「古事記・日本書紀に書かれた日本創世の歴史」という内容について見ていくことにしましょう。
古事記・日本書紀については、皆さんの多くが知っている言葉だと思います。
そして、あのイザナミ・イザナキ夫婦が日本を…というある種の有名な神話についても簡単に説明していきます。
今回はいつもよりも特に面白い雑学になるので、しっかり内容を確認してくださいね!
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今回のテーマに対する結論
まずは、今回のテーマの結論から見て学びを深めていくことにしましょう。
古事記・日本書紀について、
古事記・日本書紀は、権威付けのために天皇を神話と結びつけた公的な歴史書である
といえます。
では、古事記・日本書紀およびその神話について次の項目から詳しく見ていくことにしましょう。
性格の異なる2つの歴史書
古事記について知ろう
8世紀初頭、天武天皇の命によって編纂が進められてきた「古事記」「日本書紀」(これらを合わせて「記紀」という)が完成しました。
古事記は稗田阿礼(ひえだのあれ)が記憶していた「帝紀」「旧辞」という書物の内容を暗唱し、
それを太安万侶(おおのやすまろ)らが筆録したのです。
これだけを見ても、稗田阿礼のすごさがうかがえますよね。
いくら天皇の命令だとしても分厚い書物をすべて覚える必要があったのですから…
そして、その内容は天地開闢から推古朝までの出来事を、変体漢文(日本語を漢文にならって漢字だけでつづった文のこと)・紀伝体で記載しているのです。
日本書紀について知ろう
一方、日本書紀は舎人親王(とねりしんのう)らが編纂し、その内容は神代から持統天皇の治世までを漢文・編年体で著したものになります。
同世紀後半には、わが国最古とされる和歌集である「万葉集」が編纂されるなど、重要な文字史料が生まれた時代でありました。
戦前までは”史実”だった日本神話
少しずつ明らかになる本質
「記紀」は同時期に書かれた史書と比較すると虚偽が多く、すべてを史実と認めるのは難しいといえるでしょう。
それでも、考古学・科学調査技術の進歩によりヤマト政権の発展度合いが分かったことや、
事象を裏付ける証拠品が出土したことから、「記紀」の史実箇所が明らかになりつつあります。
歴史教育と国定教科書
しかし、天皇を敬い国家への忠誠心を養うことを目的としていた戦前までの歴史教育では、
「記紀」に含まれる神話の要素も全て史実として扱っていました。
特に、神代から王朝が一度も断絶することなく天皇家が統治し続けてきたこと(万世一系)を強調しており、
国定教科書「尋常小学国史」には、天皇の祖先とされる天照大神に始まり、神武天皇、日本武尊の活躍が記載されています。
ちなみに、国定教科書については今後、憲法のテーマで「表現の自由・教育権」として扱うつもりなので乞うご期待を!
古事記・日本書紀に描かれた日本神話
ここでは、簡単にですが古事記・日本書紀に描かれた日本神話を紹介します。
この日本神話には、日本国土の創造から神々の活躍を語っています。
みなさんが知っている人物も多少はいるかと思うので、お楽しみに!
天地開闢・黄泉国めぐり・三貴子の誕生
1:天地開闢
→イザナキ・イザナミ夫婦神は、矛で日本の国土を固める。その後、二人は神産みを始めるが、火の神を産んだ際、イザナミは火傷で落命する。
2:黄泉国めぐり
→妻イザナミを蘇生するため黄泉国を訪れたイザナキは、約束を破ってイザナミの姿を見てしまったため、二人は永遠に別れることになってしまう。
3:三貴子の誕生
→黄泉国から帰ったイザナキは天照大神・月読神(つくよみのかみ)・スサノオの三貴子を産み、それぞれに高天原・夜の国・海の統治を任せた。しかしスサノオは海の統治を放棄する。
天岩戸隠れ・スサノオの八岐大蛇退治・因幡の白兎
4:天岩戸隠れ
→天照大神は、スサノオの悪行に手を焼き、天岩戸にこもってしまう。神々は知恵を結集し、なんとか天照大神を引っ張り出す。
5:スサノオの八岐大蛇(やまたのおろち)退治
→スサノオは高天原から追放される。地上を旅していると、怪物八岐大蛇退治を頼まれる。勝利を収めたスサノオは、大蛇の生贄であった姫と結婚し、根堅州国に住む。
6:因幡の白兎
→スサノオの子孫の大国主は兄に小間使い扱いされていた。ある日、大国主は怪我を負った白兎を助けると、白兎は「大国主は姫と結婚できる」と予言する。予言通り姫をめとった大国主は兄に襲われる。
大国主の国造り・大国主の国譲り・天孫降臨
7:大国主の国造り
→兄から逃れスサノオのもとを訪れた大国主は、スサノオの試練に挑戦する。これを見事成功し、スサノオに認められた大国主は、兄を倒し、国造りを進める。
8:大国主の国譲り
→立派な国を築いた大国主は、天照大神に国を譲るよう要求される。大国主は、自分の宮(のちの出雲大社)を建てさせることを条件に、国を譲る。
9:天孫降臨
→天照大神の孫ニニギは大国主の国を統治すべく、高千穂(宮崎県)に降臨する。
神武天皇の即位・日本武尊の活躍
10:神武天皇の即位
→ニニギのひ孫カムヤマトイワレビコは東へ侵攻する。統治を進め、大和の地で神武天皇として即位する。
11:日本武尊の活躍
→第12代景行天皇の息子である日本武尊は、父の命で九州の熊襲を討伐する。さらに東征を始め、ヤマト政権の力を関東地方まで知らしめた。
以上が簡単な古事記・日本書紀に描かれている日本神話の内容でした。
この話を知れば、宮崎県が神話の国(県)であることも何となく理解できますね。
また、機会があれば詳しくストーリーを紹介しますので、その機をお楽しみに!
まとめ~古事記・日本書紀の神話は奥が深い!
いかがだったでしょうか。
それでは今回のまとめを行っていきます。
タメになる古事記・日本書紀に関する雑学7つ!!
- 8世紀初頭、天武天皇の命によって編纂が進められてきた「古事記」「日本書紀」(記紀)が完成した
- 古事記は天地開闢から推古朝までの出来事を、変体漢文・紀伝体で記載している
- 日本書紀は神代から持統天皇の治世までを漢文・編年体で著したものである
- 同世紀後半には、わが国最古とされる和歌集である「万葉集」が編纂されるなど、重要な文字史料が生まれた時代であった
- 天皇を敬い国家への忠誠心を養うことを目的としていた戦前までの歴史教育では、「記紀」に含まれる神話の要素も全て史実として扱っていた
- 国定教科書「尋常小学国史」には、天皇の祖先とされる天照大神に始まり、神武天皇、日本武尊の活躍が記載されている
- 古事記・日本書紀に描かれた日本神話には、日本国土の創造から神々の活躍を語っている
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それでは今日はここまでとします。最後まで見ていただきありがとうございました。
では、また別の投稿でお会いしましょう。けいタン
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