摩擦~川の真ん中はどうして流れが速いのか~035(科学⑧)

科学

こんにちは、けいタンです。

今回は意外と知らない川に関する疑問について紹介していきます。

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今回のテーマについて

突然ですが筆者はよく子供のころ、近くの川で遊んでいました。

川で友達と石や木片などを投げて遊んでいましたね。(笑)

そしてよくよく考えると、川の中央部というのは流れが速いですよね。

真ん中はぐんぐん流れが進んでいます。

しかし一方で、川辺や岸に近いところはゆっくり流れています。

なぜ、同じ川でも場所によって流れの速さに違いがあるのでしょうか?

今回はそのような「川」についての謎を解決しましょう。

・合わせて読みたい前回の関連記事:表面張力~なぜコップの水はあふれないのか~031(科学➆) – (keitan-zatsugaku.com)
↑コップの水がこぼれそうでこぼれない理由がここから分かります!

この疑問に対する解答

では早速、この疑問に対する結論から申し上げましょう。

川の真ん中はどうして流れが速いだろうか?

結論として同じ川でも場所によって流れの速さに違いがあるのは、水にある「粘性」という性質が大きな原因になります。

言い換えると、川の場所によってはたらく摩擦の大きさがちがうため、川の真ん中ほど流れが速くなるということになります。

結論だけ述べても分かりずらいので、今から一つひとつ詳しく解説していきます。

水の分子構造を見てみる

この疑問を解決するためにまずは、水の分子構造について考えてみましょう。

前回も「水」について触れましたね。

・合わせて読みたい前回の関連記事:表面張力~なぜコップの水はあふれないのか~031(科学➆) – (keitan-zatsugaku.com)
↑まだ見ていない方は今すぐチェック!

復習になりますが、水の化学式はH₂Oですね。

そして液体の水分子というのは、自由に運動することができるため、周りに合わせて形を変えることができるのです。

しかし、科学って面白いですよね。完全に自由かというと、そうではないのです。

こちらも前回お話ししましたが、水分子同士は、「分子間力」という弱い力で引きあっているのです。

すなわち、水分子同士が引き合っているわけですから、隣の分子が動くと二人三脚のように一緒につられて動くのです。

この性質を「粘性」と言います。



【トラベリスト】

粘性の川への影響

それでは、どのような性質を「粘性」は表すのでしょうか?

粘性とは、文字通り、「粘る性質」を表します。

今回扱う「水」のようにさらさらした手触りの物質にも粘性は存在します。

この粘性により、川の底や岸辺などの地面から摩擦が生じ、川の水の流れの速度に影響を及ぼすのです。

川の流速に摩擦が関係する

川と摩擦の意外な関係性。

川について考えてみると、岸辺や周辺部ほど川が浅くなりますよね。

すると、周辺部の川の水は、川岸(横)と川底(下)から摩擦を受けることになります。

ということは、流れる水の速度は比較的遅くなります。

また、速度の遅い流水の影響を受けて、それに接している流水も流れる速度が遅くなるのです。

このようにして、周辺部の川の水の流れはゆっくりになり、逆にその影響の少ない川の中央部ほど、水の流れが速くなるというわけです。

まとめ~摩擦は浅いところほど大きくなる!

どうだったでしょうか。理屈はそこまで難しくないとは思いますが、この理屈を知っている方はおそらく少ないと思います。

なので、今回のことは是非、友達や家族に自慢してみてください!

いいアウトプットになります。

では今回もいつも通り、まとめをして終わりにしましょう。

  • 液体は分子が自由に動き回るが、分子間力で引き合い、周りにつられて動く「粘性」という性質がある。
  • 粘性により、川の底や岸辺などの地面から摩擦が生じ、川の水の流れの速度に影響を及ぼす。
  • 粘性による摩擦から、摩擦の少ない中央部ほど流れる水の速さは速くなり、摩擦の多い岸辺ほど流れる水の速さは遅くなる。

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では今日はここまでです。最後までご覧くださりありがとうございました。



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また明日お会いしましょう。けいタン
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